薬剤師国家試験の合格に必要な勉強時間は?|薬剤師国試アプリSEED

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薬剤師国家試験は厚生労働省が実施する国家試験のひとつです。合格すると、国家資格である「薬剤師」資格を取得できます。

この記事では、薬剤師国家試験の基本的な情報から勉強時間の目安について解説していきます。試験対策のポイントや勉強方法についてもご紹介しますので、是非最後までお読みください。

薬剤師国家試験の基本データ

薬剤師国家試験の基本データ

最初に薬剤師国家試験の基本的な情報を抑えておきましょう。

薬剤師国家試験とは厚生労働省が実施する国家試験の1つで6年制の薬学部を卒業した人のみが受験できます。合格すると薬剤師資格を取得でき、調剤・監査・服薬指導といった独占業務に従事できるようになります。

第1回は1949年実施で、歴史のある国家試験です。年1回で毎年2月下旬に実施しており、2日間に渡って9科目から全問マークシートで出題されます。ここ最近の合格率は71.6%です。

薬剤師資格は病院・調剤薬局・ドラッグストア・医薬品メーカーなどの求人が多く、資格を持っているだけで就職・転職に優位であるため、徐々に受験者数が増えています。

1日目:必須、理論(355分)

薬剤師国家試験には、必須問題試験と一般問題試験(薬学理論問題)、一般問題試験(薬学実践問題)があります。それぞれ、必須、理論、実践との略称で呼ばれ、難易度は必須<実践<理論の順になっています。

出題範囲は以下の通りです。

  • 物理
  • 化学
  • 生物
  • 衛生
  • 薬理
  • 薬剤
  • 病態/薬物治療
  • 法規/制度/倫理

1日目の試験は以下の形式で実施されます。

  • 必須問題試験
    [全科目](90分)
  • 一般問題試験(薬学理論問題)
    [物/化/生|衛生|法/制/倫](150分)
    [薬理|薬剤|病態](115分)

具体的なスケジュールを見ると、109回では以下の日程で試験が行われます。

薬剤師国家試験の109回スケジュール

2日目:実践(375分)

2日目の試験は以下の形式で実施されます。

  • 一般問題試験(薬学実践問題)
    [物/化/生|衛生](125分)
    [薬理|薬剤](100分)
    [病態|法/制/倫|実務](150分)

より詳しい情報はこちらの記事でまとめていますので、ご覧ください。

https://yakuzaiseed.com/Home/Outline

薬剤師国家試験の勉強時間の目安は?

薬剤師国家試験の勉強時間の目安は?

薬剤師国家試験の受験を控えている薬学生の方は、どの程度勉強すればいいのか知りたいですよね。結論から言うと、勉強時間の目安は2000時間です。(薬学部の授業時間を除く)

もちろん、勉強時間はこれまでの知識によって大きく左右されるため、あくまでも参考程度に留めてください。

勉強時間が2000時間の理由

薬剤師国家試験の平均的な勉強開始時期は薬学部6年生の4月と言われています。今回は以下のように算出しています。

時期 勉強時間
4~6月 1時間/日×90日=30時間
7~11月 6時間/日×120日=720時間
12~1月 12時間/日×90日=1080時間
2月 6時間/日×30日=180時間
合計 2070時間≒2000時間

薬剤師国家試験対策のポイント2つ

薬剤師国家試験対策のポイント2つ

薬剤師国家試験は2日間にも渡る730分の長丁場となります。合格するために押さえておきたい2つのポイントは以下の通りです。

  1. 勉強スケジュールを決めておく
  2. 自分なりの勉強法を確立する

それぞれ詳しくチェックしていきましょう

1.勉強スケジュールを決めておく

試験出題範囲が広いため、勉強スケジュールを決めておくことが重要です。どの時期にどの範囲をどこまで勉強するか、事前に計画を立てて勉強を進めていきましょう。

▼参考▼
【開始時期別】薬剤師国家試験の勉強スケジュール例
https://yakuzaiseed.com/Home/SampleStudyPlan

2.自分なりの勉強法を確立する

薬剤師国家試験は長期間の勉強、長時間の試験を乗り越えていかなければなりません。そのためには自分にとって最も効率的な勉強法を確立することが大切です。例えば以下のようなものです。

  • 早朝・寝る前に暗記する
  • 語呂合わせまとめノートを作る
  • 参考書1冊をひたすら繰り返す
  • 間違えた所に付箋を付けて出来るまで演習する

これらはあくまで例で、勉強過程において自分で見つけていくことが大切です。

薬剤師国家試験のおすすめの勉強方法

薬剤師国家試験のおすすめの勉強方法

薬剤師国家試験のおすすめの勉強方法は以下の通りです。

  • 暗記箇所を抑える
  • 得意科目からはじめる
  • 過去問演習を徹底する

それぞれ確認していきましょう。

暗記箇所を抑える

出題範囲が広い薬剤師国家試験ですが、暗記で回答できる分野があります。主に、「生物・衛生・薬理・病態/薬物治療・法規/制度/倫理」の5分野です。特に「薬理・法規/制度/倫理」は覚えておくだけで点数が取れる問題も多いため、確実に抑えて試験に臨めるようにしましょう。

得意科目から勉強する

薬剤師国家試験では出題科目こそ違えど、関連する知識が要される場合があります。例えば、「薬理」で薬の作用機序や体内での挙動を理解する過程において「生物」で体内の代謝を知っておく必要があります。

ここで、得意科目から勉強していくことで苦手な科目の勉強も合わせて進めていけるようになります。得意科目がない方は「薬理」からはじめてみるのがオススメです。

過去問演習を徹底する

薬剤師国家試験では既出の過去問から約2割出題されます。加えて、既出の問題の周辺知識を抑えておけば解ける類似問題も含めると過去問は無視できない勉強教材になります。

当サイト、薬剤師国家試験学習対策アプリSEEDでは無料で過去問演習できるため、是非ご活用ください。
https://yakuzaiseed.com/PharmaExam/NormalExercise

勉強時間を上手く作って合格しよう

勉強時間を上手く作って合格しよう

薬剤師国家試験の勉強時間の目安は2000時間です。勉強時間はこれまでの知識によって大きく左右されるため、あくまでも参考程度に留めてください。

薬剤師国家試験の合格率は71.6%と決して低い数字ではありません。全問正解する必要はありませんので、皆が正解する問題をしっかりと回答することが合格のカギになってきます。

合格には勉強時間の「量」も必要になりますので、合わせて当サイトもご活用ください。

以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました!