薬剤師国家試験の試験概要をわかりやすく解説!合格メリット、難易度、受験資格、受験申込など
1.薬剤師国家試験とは
国家資格である「薬剤師資格」を得るための資格試験です。
合格すると、医師の処方箋に基づいて調剤・監査・服薬指導を行う独占業務に従事できます。
2.合格率は約71.6%、難易度は高
薬剤師国家試験の合格率は年度により推移がありますが、合格平均は71.6%です。
一見高いように見えますが、難易度は年々難しくなっています。
暗記消去法での問題が減少し、熟考して回答する問題が増加しています。
また、大学によっては合格率維持のため、大学卒業試験を通過できなければ、国家試験を受験させない大学もあります。そのため、実質的な合格率はもっと低いと言われています。
3.受験資格が必要です
薬剤師国家試験は誰でも受けられる試験ではありません。以下の受験資格を満たす必要があります。
- 6年制大学の薬学課程を修めて卒業した者(卒業見込みを含む)
- 4年生大学の薬学課程+2年の修士課程を修めて卒業した者(卒業見込みを含む)
- 外国の大学で薬学教育課程を修めて卒業した者で、厚生労働大臣が指定する試験に合格した者
- 外国の薬剤師免許を取得した者で、厚生労働大臣が指定する試験に合格した者
4.受験料は6,800円
薬剤師国家試験の受験料は6,800円です。
医師国家試験(15,300円)や公認会計士試験(19,500円)と比べると、比較的安いですね。
しかし、合格後には30,000円の登録料を納める必要があります。
5.受験日は毎年2月の第3土・日曜日
毎年2月の第3土・日曜日の2日間に渡って実施されます。
ただし、2020年以前は毎年2月の最終土・日曜日だったので、今後、変更される可能性があります。
6.合格発表は約1ヶ月後
合格発表は試験終了後から1ヶ月後に発表されています。
しかし、例年の傾向から実施日と違って曜日固定や日にち固定はありませんでした。
7.試験会場は全国9都道府県
薬剤師国家試験が実施されるのは
「北海道、宮城県、東京都、石川県、愛知県、大阪府、広島県、徳島県、福岡県」の9都道府県です。
開催会場は年によって変更がありますので、出願後に要確認ですね。
8.受験申込
受験申込の開始は試験日の約1ヶ月前後の1月中旬頃です。
申込手続きは以下の2種類の方法があります。
- 郵送にて手続き
- 窓口にて手続き
インターネット手続きに対応していないため、書類の郵送にかかる期間などに注意しなければなりません。
さて、申込に必要な書類は以下の通りです。
- 受験写真用台紙
- 受験願書(収入印紙6,800円貼付)
- 卒業証明書(見込)
- 返信用封筒
受験票は郵送又は大学経由で2月頃に受け取ります。
※上記の情報は2023年7月時点を元に作成されています。
詳細は厚労省のHPでご確認ください。
9.問合せ先
〒100-8916
東京都千代田区霞が関1丁目2番2号
厚生労働省医薬・生活衛生局総務課試験免許係
電話番号:03-5253-1111