第100回薬剤師国家試験
◆ 問112
神経細胞では、さまざまな刺激によって膜電位の変化が生じる。図(1)及び(2)は、異なる刺激に伴う神経細胞の膜電位の経時変化を示している。これに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。ただし、図の横軸は時間、縦軸は膜電位を示す。
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Aで示した電位は静止膜電位と呼ばれ、通常0 mVである。
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静止膜電位は、主にCa2+チャネルによって形成される。
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Na+が細胞内へ流入すると、図(1)矢印(あ)のように膜電位が変化する。
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K+が細胞内へ流入すると、図(1)矢印(い)のように膜電位が変化する。
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Cl-が細胞外へ流出すると、図(2)のように膜電位が変化する。
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図(2)のように、膜電位変化を生じさせる神経伝達物質として、γ-アミノ酪酸(GABA)がある。
◆ 問112
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解:3、6
Aで示した電位は静止膜電位と呼ばれ、通常、神経細胞においては-60〜-90 mVである。
静止膜電位は、主にK+チャネルによって形成される。
Na+が細胞内へ流入すると、脱分極が起こり、図(1)矢印(あ)のように膜電位がプラスになる。
K+が細胞外へ流出すると、再分極が起こり、図(1)矢印(い)のように膜電位がマイナスになる。
Cl-が細胞内へ流入すると、図(2)のような過分極が起こる。
図(2)のように過分極が起こす物質には、γ−アミノ酪酸(GABA)がある。γ−アミノ酪酸(GABA)は、Cl-チャネル内蔵型受容体であるGABA受容体に結合することで、Cl-チャネルを開口し、図(2)のように過分極が起こす。