第100回薬剤師国家試験

◆ 問121

エネルギー代謝に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 非タンパク質呼吸商の値から、脂質と糖質の燃焼割合が推定できる。
  • 基礎代謝量は、安静時エネルギー消費量とも呼ばれる。
  • 糖質、脂質、タンパク質の物理的燃焼価を四捨五入して得られた整数値は、Atwater係数と呼ばれる。
  • 基礎代謝基準値は、年齢や性別にかかわらず一定である。
  • 成人の推定エネルギー必要量は、基礎代謝量に身体活動レベルを乗じて算出される。

◆ 問121

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1、5


非タンパク質呼吸商の値から、脂質と糖質の燃焼割合を推定することが可能である。
非タンパク質呼吸商が1.0に近い:糖質の燃焼割合が多い
非タンパク質呼吸商が0.7に近い:脂質の燃焼割合が多い


基礎代謝量とは、生きていくために必要な1日の最小限のエネルギー量であり、安静時エネルギー消費量とは異なる。


Atwater係数(生物的燃焼値)とは、糖質、脂質、タンパク質1 gを酸素下で燃焼させた熱量(物理的燃焼値)に、吸収率を考慮にいれたエネルギー量のことである。


基礎代謝基準値は、単位体重当たりの基礎代謝量のことであり、年齢や性別により異なる値を示す。


推定エネルギー必要量は、以下の式で算出される。
推定エネルギー必要量=基礎代謝量×身体活動レベル