第100回薬剤師国家試験

◆ 問134

紫外線UVA、UVB、UVCに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • UVBはUVAより皮膚透過性が高い。
  • UVBはUVAよりオゾン層の透過率が小さい。
  • UVBは皮膚に色素沈着(サンタン)を引き起こすが、UVAはサンタンを引き起さない。
  • UVBは皮膚のDNAに損傷を与える。
  • 地上部での光化学オキシダントの生成に寄与するのは主にUVCである。

◆ 問134

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2、4


UVBはUVAより皮膚透過性が低い。なお、紫外線の皮膚透過性の大きさは、UVA>UVB>UVCである。


UVBはUVAよりオゾン層の透過率は小さい。なお、紫外線のオゾン層透過率の大きさは、UVA>UVB>UVCである。


UVA及びUVBの皮膚に対する影響を以下に示す。
UVA:主にメラニン色素が皮膚表面に沈着するサンタンを引き起こす。
UVB:主に皮膚が赤く炎症を起こす急性症状であるサンバーンを引き起こす。


UVBは皮膚のDNAに損傷を与える。よって、UVBは皮膚がんの原因となることがある。


UVCは成層圏に存在するオゾン層にほとんど吸収されるため、地上部での光化学オキシダントの生成にはほとんど寄与しない。