第100回薬剤師国家試験

◆ 問137

下水処理で用いられる活性汚泥法に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 下水処理工程の二次処理で用いられる。
  • 第一(最初)沈殿池で得られた汚泥は、活性汚泥として利用される。
  • 活性汚泥は静置した時、均一に分散しやすい特徴を有する。
  • 汚水中の有機物の分解除去だけでなく、無機リンや窒素も除去される。
  • 好気性微生物による酸化作用を利用している。

◆ 問137

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1、5


下水処理工程の第二処理では、活性汚泥法及び散水ろ床法などの生物学的処理が行われる。


第一(最初)沈殿池で得られた汚泥は生下水に含まれていた浮遊物であり、活性汚泥ではない。なお、第二(最終)沈殿池でえられた汚泥は、一部活性汚泥として再利用される。


活性汚泥の入った下水を第二(最終)沈殿池で静置すると、活性汚泥がフロックを形成し、沈殿を生成する。よって、活性汚泥は静置した時、沈殿しやすい特徴を有する。


標準活性汚泥法では、下水中の無機リンや窒素をほとんど除去することができない。なお、嫌気好気活性汚泥法では、無機リンや窒素を除去することができる。


活性汚泥法では、活性汚泥に含まれる好気性微生物による酸化作用により有機物を酸化分解している。