第100回薬剤師国家試験
◆ 問160
糖質コルチコイドに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。-
標的細胞の細胞質で、受容体と結合し、核内へ移行する。
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細胞性免疫を抑制するが、体液性免疫を抑制しない。
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タンパク異化作用により、骨粗しょう症を引き起こす。
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下垂体に作用し、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の分泌を促進する。
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腎集合管に作用し、Na+及びK+の排泄を促進する。
◆ 問160
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解:1、3
糖質コルチコイドは、標的細胞の細胞質で受容体と結合し、核内へ移行することにより遺伝子の転写を調節する。
糖質コルチコイドは、細胞性免疫及び体液性免疫を共に抑制する。
糖質コルチコイドは、タンパク異化作用により、骨基質タンパク質を減少させることがあるため、副作用として骨粗しょう症を起こすことがある。
糖質コルチコイドは、脳下垂体に作用し、負のフィードバック作用を示すことにより副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の分泌を抑制する。
糖質コルチコイドは、腎臓の遠位尿細管及び集合管に作用し、Na+の再吸収を促進するとともに、K+排泄を促進する。