第100回薬剤師国家試験

◆ 問176

真密度が1.2 g/cm3の粉体を500 mLの容器にすり切り充てんしたところ、粉体層の空隙率は25%であった。この容器をタッピングしたところ、粉体層の空隙率は17%となった。タッピング後の粉体層のかさ密度(g/cm3)に最も近い値はどれか。1つ選べ。
  • 0.7
  • 0.8
  • 0.9
  • 1.0
  • 1.1

◆ 問176

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:4


<タッピング前のデータより、粉体の真の容積、粉体の質量を求める>
容器の大きさが500 mL(cm3)であり、空隙率25%、真密度が1.2 g/cm3であることから、粉体の真の容積、粉体の質量を以下のように求めることができる。
粉体の真の容積=500×(1-空隙率)=500×(1-0.25)=375 cm3粉体の質量=375×1.2=450 g
<タッピング後の粉体の見かけの容積を求める>
真の容積が375 cm3であり、空隙率17%であることから、粉体の見かけの容積を以下にように求めることができる。
1-空隙率=粉体の真の容積/粉体の見かけの容積
粉体の見かけの容積=粉体の真の容積/(1-空隙率)=375/0.83≒451 cm3
これらのことから、タッピング後の粉体層のかさ密度(g/cm3)を以下のように求めることができる。
かさ密度=粉体の質量/粉体の見かけの容積=450/451≒1 g/cm3