第100回薬剤師国家試験

◆ 問177

注射剤の溶剤に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 通例、生理食塩液及びリンゲル液は、注射用水の代用として用いることができる。
  • 皮内、皮下及び筋肉内投与のみに用いる水性溶剤は、エンドトキシン試験法の適用を受ける。
  • エタノールやプロピレングリコールは、非水性注射剤の溶剤として用いることができる。
  • 鉱油試験に適合する流動パラフィンは、非水性注射剤の溶剤として用いることができる。
  • 溶剤に注射用水を用いた場合は、添付する文書、容器もしくは被包に、溶剤が注射用水であることを記載する必要がある。

◆ 問177

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1、3


通例、生理食塩液及びリンゲル液又はその他の適切な水性溶液は注射用水の代用として用いることができる。


皮内、皮下及び筋肉内投与のみに用いる水性溶剤は、エンドトキシン試験法に適合する必要はない。なお、皮内、皮下及び筋肉内投与のみに用いるものを除く水性溶剤は、エンドトキシン試験法に適合する必要がある。


非水性注射剤の溶媒としては、以下のものを用いることができる。
・鉱油試験(非水性溶剤中の鉱油の混在を試験)に適合した植物油
・その他の適切な有機溶剤(エタノールやプロピレングリコールなど)


鉱油(流動パラフィンなど)は、非水性注射剤の溶剤として用いることはできない(解説3参照)。


溶剤に注射用水もしくは0.9%以下の塩化ナトリウム液を用いた場合は、添付する文書、容器もしくは被包に、用いた溶剤の名称を記載する必要はない。