第100回薬剤師国家試験

◆ 問186

急性糸球体腎炎に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • Ⅳ型アレルギーにより発症する。
  • B群溶血性連鎖球菌感染が、主な発症原因である。
  • 糸球体ろ過値の低下が見られる。
  • 血尿を認める。
  • ループ利尿薬は禁忌である。

◆ 問186

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:3、4


本疾患はⅢ型アレルギーによって発症する。本疾患の発症の機序を以下に示す。
・主にA群β溶血性連鎖球菌などの上気道感染により免疫複合体が形成される
・形成された免疫複合体が糸球体に沈着する
*本疾患の原因となる免疫複合体の形成にはⅢ型アレルギーが関与している。


本疾患では、腎機能の低下により糸球体ろ過値(糸球体ろ過量:GFR)の低下、血尿、タンパク尿、浮腫、高血圧などが見られる。


本疾患では、タンパク尿による浮腫が見られるため、その症状を軽減するためにフロセミドなどのループ利尿薬が用いられることがある。