第100回薬剤師国家試験

◆問210-211

74歳女性。大腸がんを原発とし転移性肺がんとなった。病棟薬剤師1名が常駐する緩和ケア病棟に入院となり、下記の薬剤が処方された。
100回問210-211画像1

◆ 問210


◆ 問211

モルヒネの構造をもとに開発された鎮痛薬はどれか。2つ選べ。
100回問210-211画像2

◆ 問210

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1、4


患者より麻薬が返却された場合、麻薬帳簿または廃棄簿に必要事項(返却日、品名、返却数など)を記載する必要がある。


患者より返却された調剤済みの麻薬を廃棄する場合、麻薬管理者(麻薬管理者がいない麻薬診療施設においては麻薬施用者)が他の職員立ち会いのもと回収が困難な方法で廃棄し、30日以内に「調剤済麻薬廃棄届」を都道府県知事に提出する必要がある。


患者より返却された調剤済みの麻薬を廃棄した後、麻薬帳簿または廃棄簿に廃棄したことを記載する必要がある。

◆ 問211

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1、2、3、4、5


選択肢の構造(作用)については、1:デキストロメトルファン(鎮咳作用)、2:ペンタゾシン(鎮痛作用)、3:ロベリン(呼吸興奮作用)、4:ロルメタゼパム(催眠作用)、5:ペチジン(鎮痛作用)となっており、モルヒネの構造をもとに開発された鎮痛薬は、選択肢2の「ペンタゾシン」である。
【解なしの理由】
選択肢5のペチジンの開発の経緯については、抗コリン薬の探索中に偶然発見されたものであることから、モルヒネをもとに開発された鎮痛薬とはいえない。このことから本問は「解なし」となった。