第100回薬剤師国家試験

◆問314-315

50歳男性。がんによる疼痛を緩和する目的で、在宅にてオキシコドン塩酸塩水和物徐放錠と非ステロイド性抗炎症薬で治療を行っている。疼痛はコントロールできており、重篤な副作用もみられなかった。昨晩より突発性の疼痛が発現したとの訴えが主治医にあり、今回、オキシコドン塩酸塩水和物散が臨時追加投与されることとなった。

◆ 問314

オキシコドン塩酸塩水和物散の服薬指導に関する記述として、誤っているのはどれか。1つ選べ。
  • 今まで処方されている鎮痛薬(非ステロイド性抗炎症薬)は、今後も服用してください。
  • 以前よりも便秘症状がひどくなることがあります。
  • 食事に関係なく服用しても大丈夫です。
  • オキシコドン塩酸塩水和物徐放錠との服用間隔は、2時間以上あけてください。
  • この薬剤の追加投与で、ウトウトすることがあります。

◆ 問315


◆ 問314

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:4


本剤は臨時追加投与(レスキュードーズ)として処方されているため、今まで処方されている鎮痛薬(非ステロイド性抗炎症薬)に加え、本剤を服用する必要がある。


本剤は副作用として便秘、眠気などを起こすことがあるため、本剤を臨時追加投与することにより便秘症状がひどくなったり、眠気が増すことがある。


本剤は臨時追加投与(レスキュードーズ)として処方されているため、食事に関係なく痛みが増強した際に服用する。

◆ 問315

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:3、5


薬局において、麻薬処方せんにより調剤された麻薬を譲り渡すためには、薬局開設者が都道府県知事から麻薬小売業者の免許を受ける必要がある。


麻薬小売業者が麻薬処方せんを受け付ける場合は、麻薬施用者の麻薬施用者免許証番号が記載されていることを確認しなければならない。


麻薬小売業者は、麻薬の滅失等の事故が生じたときは、すみやかに都道府県に届け出なければならない。


麻薬小売業者は、特段の許可なく、別の麻薬小売業者に麻薬を譲り渡すことはできない。だたし、特例として、麻薬小売業者間譲渡許可を受けた場合には、麻薬小売業者間での麻薬の譲渡が可能となる。


麻薬小売業者は、年に1回、1年間(前年の10月1日からその年の9月30日までの間)に譲渡、譲受した麻薬の品名及び数量を都道府県知事に届け出なければならない。