第100回薬剤師国家試験

◆ 問32

カリウム保持性利尿薬はどれか。1つ選べ。
  • スピロノラクトン
  • ブメタニド
  • アセタゾラミド
  • D−マンニトール
  • メフルシド

◆ 問32

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1


スピロノラクトンは、カリウム保持性利尿薬であり、集合管主細胞(及び遠位尿細管)においてアルドステロンと競合的に拮抗し、Na−K交換反応を抑制することによりNaの再吸収及びKの排泄を抑制する。

ブメタニドは、ループ利尿薬であり、ヘンレ係蹄上行脚におけるNa−K−2 Cl共輸送系を阻害し、Na、K、Clの再吸収を抑制する。

アセタゾラミドは、炭酸脱水酵素阻害薬であり、主として近位尿細管細胞内の炭酸脱水酵素を阻害し、Na−H交換系を抑制する。

D−マンニトールは、浸透圧性利尿薬であり、尿細管内の浸透圧を上昇させることによりNaや水の再吸収を抑制する。

メフルシドは、チアジド系類似薬であり、ヘンレ係蹄及び遠位尿細管におけるNa、Clの再吸収を抑制する。