第100回薬剤師国家試験

◆問324-325

80歳女性の家族より「一昨日、処方せんにより調剤してもらった薬を服薬してから母親の体のふらつきがひどくなり、今朝転倒した。」と薬局に連絡があった。調剤した薬剤師が確認したところ、薬剤量を誤って多く調剤した可能性が疑われた。

◆ 問324

この時点での当該保険薬局における対応として、適切でないのはどれか。1つ選べ。
  • 本人の状況・状態を確認する。
  • 家族を安心させるため、補償を約束する旨を伝える。
  • 状況を管理薬剤師・開設者に報告する。
  • 確認した事実関係を隠さないで患者側に説明する。
  • 他の患者への事象拡大を防止するための策を講じる

◆ 問325


◆ 問324

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2


調剤過誤が発覚した場合、患者への健康被害の有無・健康被害の程度を確認する必要がある。


調剤過誤の可能性が疑われる状態で、補償について説明することは適切でない。


状況を確認した後、管理薬剤師・開設者に報告する必要がある。


調剤過誤発生時には、「隠さない」、「ごまかさない」、「非を相手に押し付けない」を意識し、確認した事実関係を患者に説明する必要がある。


調剤過誤が発生した場合、その結果を踏まえ、今後の対策を立てて全関係職員に周知するなど、他の患者への事象拡大を防止するための策を講じる必要がある。

◆ 問325

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2


・ヒヤリ・ハット報告項目の内訳(医療事故情報収集等事業 平成24年 年報)
薬剤(ア)>療養上の世話>ドレーン・チューブ>検査>治療・措置>医療機器等(イ)
・ヒヤリ・ハット当事者職種の内訳(医療事故情報収集等事業 平成24年 年報)
看護師(ウ)>薬剤師(エ)>医師(オ)