第100回薬剤師国家試験

◆ 問338

病棟で抽出された以下の問題点について、薬剤師の対応・判断として適切と考えられるのはどれか。2つ選べ。
  • アドヒアランス不良の患者に対し、薬剤情報提供書と薬物実物を用いて指導を行った。
  • 患者の意識が低かったので服用薬に対する理解度を高めるため、一包化調剤で対応した。
  • 高血圧患者より2種類の内服薬の管理がうまくできないとの申し出があり、医薬品情報を調査して配合剤への変更が可能かを検討した。
  • 注射用セフェム系抗生物質投与時の患者観察に関する看護師の相談に対して、初回投与時に問題が無かったので同一薬剤2回目以降の観察は不要と回答した。

◆ 問338

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1、3


アドヒアランス不良(治療に積極的でない)患者に対しては、薬剤情報提供書と薬物実物を用いて指導することは有効な手段である。


患者の服用薬に対する理解度を高めるためには、薬を服用する意義、副作用等について説明する必要がある。なお、一包化調剤は飲み忘れの多い患者に対して行う必要がある。


複数の薬剤をうまく服用できない患者に対しては一包化調剤もしくは配合剤の投与を検討する。


注射用セフェム系抗生物質の投与により副作用として、アナフィラキシーが現れることがあるため、初回投与時に問題が無かった場合でも、2回目投与以降も観察する必要がある。