第100回薬剤師国家試験

◆ 問37

小腸コレステロールトランスポーター阻害薬はどれか。1つ選べ。
  • イコサペント酸エチル
  • エゼチミブ
  • コレスチミド
  • シンバスタチン
  • フェノフィブラート

◆ 問37

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2


イコサペント酸エチルは、リポタンパクリパーゼ(LPL)を活性化し、トリグリセリド(TG)の分解を促進することにより血清TGを低下させる。


エゼチミブは、小腸に存在するコレステロールトランスポーターを阻害することにより小腸からのコレステロールの吸収を選択的に阻害する。


コレスチミドは、陰イオン交換樹脂であり、腸管内において胆汁酸と結合し、胆汁酸の排泄を促進させることによりコレステロールの吸収を抑制する。


シンバスタチンは、ヒドロキシメチルグルタリルCoA(HMG−CoA)還元酵素を競合的に阻害し、肝臓におけるコレステロール合成を阻害する。


フィブラートラートは、ペルオキシソーム増殖剤応答性受容体α(PPARα)を活性化し、肝細胞における脂肪酸のβ酸化を促進することによりトリグリセリド(TG)合成を低下させる。