第100回薬剤師国家試験

◆ 問47

体内動態が線形1-コンパートメントモデルに従う薬物において、全身クリアランスと分布容積がともに2倍に上昇すると、消失半減期はどうなるか。1つ選べ。
  • 4倍になる。
  • 2倍になる。
  • 変化しない。
  • 1/2倍になる。
  • 1/4倍になる。

◆ 問47

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:3


線形1−コンパートメントモデルでは、全身クリアランスCLtotと分布容積Vdは以下の式で表される。
CLtot=ke・Vd  (ke:消失速度定数)
上記の式より、全身クリアランスと分布容積がともに2倍に上昇しても、消失速度定数keは変化しない。
また、線形1−コンパートメントモデルでは、消失半減期t1/2は以下の式で表される。

100回問47画像1
よって、上記の式より、線形1−コンパートメントモデルに従う薬物において、全身クリアランスと分布容積がともに2倍に上昇しても消失半減期t1/2は変化しない。