第100回薬剤師国家試験

◆ 問52

ニュートン流体のせん断速度を縦軸に、せん断応力を横軸になるよう図を作成した。得られた図に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
  • 粘度が大きいほど、直線の傾きは大きくなる。
  • 縦軸との切片は降伏値を表す。
  • 曲線はチキソトロピーを表す。
  • 原点を通り、下に凸の曲線となる。
  • 原点を通る直線となる。

◆ 問52

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:5


ニュートン流動のせん断速度を縦軸に、せん断応力を横軸になるよう作成した図(レオグラム)は、原点より延びる直線となる(下図参照)。
100回問52画像1
粘度が大きいほど、直線の傾きは小さくなる。

降伏値とは、流動するのに必要なせん断応力のことである。塑性流動や準塑性流動のレオグラムの横軸の切片は降伏値を表す。

チキソトロピーとは、応力を加えると粘度が一時的に低下し、しばらく放置すると穏やかに粘度がもとの状態に戻る現象のことであり、非ニュートン流動でみられる。

原点を通り、下に凸の曲線となるのは、準粘性流動のレオグラムである。