第100回薬剤師国家試験

◆ 問60

慢性閉塞性肺疾患に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
  • 喫煙が主な原因である。
  • 右心不全によって悪化する。
  • 病期・重症度は、肺活量により評価する。
  • 増悪予防のためインフルエンザワクチンの接種が推奨される。
  • 抗コリン薬の吸入が有効である。

◆ 問60

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:3


慢性閉鎖性肺疾患(COPD)は肺の炎症性疾患であり、その主な原因は喫煙である。


右心不全により、肺血流量が低下し呼吸困難がさらに増悪する。


COPDの病期・重症度は、1秒量・1秒率の低下より判断する。


COPD患者はインフルエンザに罹患すると、症状が増悪することがあるため、インフルエンザワクチンを接種することが推奨される。


COPDの薬物療法では、気管支拡張作用を有する抗コリン薬やアドレナリンβ2受容体刺激薬が用いられる。