第100回薬剤師国家試験

◆ 問96

紫外可視吸光度測定法に関する次の記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
100回問96画像1
ただし、図のように測定に用いた単色光の入射光の強さをI0、透過光の強さをIとする。
  • 透過度tはt=II0で表される。
  • 透過度tと吸光度Aの間には、A=2-logtの関係がある。
  • 層長を2倍にすると、透過度は2倍になる。
  • 試料溶液が十分に希薄な場合、濃度を2倍にすると吸光度Aは2倍になる。
  • 吸光度の単位はcd(カンデラ)である。

◆ 問96

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1、4


透過度は入射光の強さに対する透過光の強さで表される。


透過度tと吸光度Aの間には、A=-logtの関係がある。
透過度Aは次のように表すことができる。
100回問96画像1
層長を2倍にすると、吸光度が2倍となる。なお、層長が2倍になると透過光の強さをIが小さくなるため、透過度も小さくなる。


希薄溶液の場合、吸光度Aは濃度、層長に比例する(Lambert-Beerの法則)。よって、試料溶液が十分に希薄な場合、濃度を2倍にすると吸光度Aは2倍になる。


吸光度は単位を有さない。なお、cd(カンデラ)は光度の単位である。