第101回薬剤師国家試験

◆ 問111

下図に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
101回問111画像1
  • Aは、肝静脈である。
  • 直腸下部からの静脈血の大部分は、Bを経て肝臓へ流入する。
  • Cは、交感神経系の興奮により弛緩し、副交感神経系の興奮により収縮する。
  • Dに存在するランゲルハンス島は外分泌腺であり、その周辺には内分泌腺が散在する。
  • Eには、C及びDからの分泌液の排出を調節するオッディ(Oddi)括約筋がある。

◆ 問111

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:3、5


1 誤

Aは、固有肝動脈であり、2本に分かれて肝臓の右葉、左葉へ酸素及び栄養を供給している。

2 誤

Bは、門脈である。直腸下部からの静脈血の大部分は、門脈に流入することなく、循環血に到達する。なお、直腸上部及び中部からの静脈血は、門脈に流入し、肝臓を隔てて、循環血に到達する。

3 正

Cは胆嚢であり、交感神経から遊離されるノルアドレナリンの作用により弛緩し、副交感神経から遊離されるアセチルコリンの作用により収縮する。

4 誤

Dは膵臓である。膵臓に存在するランゲルハンス島は内分泌腺であり、その周辺には外分泌腺が散在している。

5 正

Cから分泌される胆汁とDから分泌される膵液の十二指腸への分泌は、オッディ(Oddi)括約筋により制御されている。