第101回薬剤師国家試験

◆ 問137

水中の溶存酸素(DO)の測定法(ウインクラー法)に関する次の記述のa~cに入るべき語句の正しい組合せはどれか。1つ選べ。
ウインクラー法では、アルカリ性条件下で硫酸マンガンから生じた水酸化マンガンと、試料中のDOが反応することにより、速やかに酸素が( a )され、亜マンガン酸の( b )沈殿を生じる。次に、硫酸を加えることで、DOと当量の( c )が遊離するのでチオ硫酸ナトリウム溶液で滴定し、DOを求める。
101回問137画像1

◆ 問137

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:5


溶存酸素(DO)の測定法であるウインクラー法の流れを以下に示す。

1.アルカリ性条件下、硫酸マンガンMnSO4が反応し、水酸化マンガンMn(OH)2を生じる。

2.水酸化マンガンMn(OH)2が溶存酸素(DO)と反応して、亜マンガン酸H2MnO3(褐色沈殿)となり、酸素が固定される。

3.硫酸酸性条件下、亜マンガン酸H2MnO3とヨウ化カリウムKIが反応し、ヨウ素I2を遊離する。

4.遊離したヨウ素I2をチオ硫酸ナトリウム(Na2S2O3)で滴定する。