第101回薬剤師国家試験
◆ 問156
神経障害性疼痛(糖尿病性神経障害に伴う痛みなど)の治療薬には、一次知覚神経に発現するイオンチャネルに作用するものがある。その作用機序として正しいのはどれか。2つ選べ。-
電位依存性Ca2+チャネルを遮断し、神経伝達物質の遊離を抑制する。
-
電位依存性K+チャネルを遮断し、神経伝達物質の遊離を抑制する。
-
ATP感受性K+チャネルを遮断し、神経伝達物質の遊離を抑制する。
-
電位依存性Cl-チャネルを遮断し、神経の興奮を抑制する。
-
電位依存性Na+チャネルを遮断し、神経の興奮を抑制する。
◆ 問156
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解:1、5
神経障害性疼痛(糖尿病性神経障害に伴う痛みなど)の治療には、プレガバリンやメキシレチンなどが用いられる。プレガバリンは、電位依存性Ca2+チャネルのα2βサブユニットとの結合を介してCa2+チャネルの細胞表面での発現量及びCa2+流入を抑制し、神経伝達物質(グルタミン酸などの興奮性神経伝達物質)の遊離を抑制する。また、メキシレチンは、知覚神経の電位依存性Na+チャネルを遮断し、神経の興奮を抑制する。