第101回薬剤師国家試験

◆ 問172

薬物A 50 mgを、粉末製剤あるいは液剤として経口投与した後の血中濃度時間曲線下面積(AUC)は等しく、1,500 μg・h/Lであった。一方、血中濃度に関する1次モーメント時間曲線下面積(AUMC)は、粉末製剤の場合が9,000 μg・h2/L、液剤の場合が7,500 μg・h2/Lであった。薬物Aの粉末製剤の平均溶出時間(h)に相当するのはどれか。1つ選べ。
  • 0.2
  • 1
  • 1.2
  • 5
  • 11

◆ 問172

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2


粉末製剤の平均溶出時間は、次式より求めることができる。
粉末製剤の平均溶出時間=粉末製剤の平均滞留時間MRT-液剤の平均滞留時間MRT <粉末製剤の平均滞留時間MRTを求める>
101回問172画像1

AUMC:粉体製剤の1次モーメント時間曲線下面積
AUC:粉体製剤として経口投与した後の血中濃度時間曲線下面積
<液剤の平均滞留時間MRTを求める>
101回問172画像2

AUMC:液剤の1次モーメント時間曲線下面積
AUC:液剤として経口投与した後の血中濃度時間曲線下面積
これらのことから、粉末製剤の平均溶出時間を以下のように求めることができる。
粉末製剤の平均溶出時間=6 h-5 h=1.0 h