第101回薬剤師国家試験

◆ 問183

42歳女性。身長161 cm、体重51 kg。既往歴及び喫煙歴なし。月経困難症のため、近隣の婦人科を受診し、ドロスピレノン・エチニルエストラジオールの配合剤が処方された。薬剤を服用しはじめてから数ヶ月後に、かかりつけ薬局の薬剤師に「急に息切れがし、胸が痛くなった」と電話による相談があった。薬剤師は、安全性速報で注意喚起されているこの配合剤の副作用であると推定し、服用を中止してすぐに救急医療機関を受診するよう指導した。この副作用はどれか。1つ選べ。
  • 急性心筋梗塞
  • 不整脈
  • 狭心症
  • 肺塞栓症
  • 気胸

◆ 問183

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:4


本患者に現れている症状は、肺血栓症で認められる症状となっているため、薬剤師は、安全性速報で注意喚起されているこの配合剤の副作用(血栓症)であると推定し、服用を中止してすぐに救急医療機関を受診するよう指導したと考えられる。

参考

「ドロスピレノン・エチニルエストラジオール配合剤(商品名:ヤーズR配合錠)」は、血栓症について安全性速報が発出されている(2014年1月)。