第101回薬剤師国家試験

◆ 問193

コホート研究の指標の中で、「絶対リスク減少率」に該当するのはどれか。2つ選べ。
  • 曝露群と非曝露群の危険度の比
  • 治療することにより、ある転帰がどの程度抑えられたかを減少率で表した値
  • 対照群における結果因子の発生率と治療群における結果因子の発生率の差
  • 症例群が曝露した割合と対照群が曝露した割合の比
  • 治療必要数の逆数

◆ 問193

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:3、5


1 誤
曝露群と非曝露群の危険度の比は、「相対危険度」である。

2 誤
治療することにより、ある転帰がどの程度抑えられたかを減少率で表した値は、「相対リスク減少率」である。

3 正
対照群における結果因子の発生率と治療群における結果因子の発生率の差は、「絶対リスク減少率」である。

4 誤
症例群が曝露した割合と対照群が曝露した割合の比は、症例対照(ケースコントロール)研究で用いられる「オッズ比」である。

5 正
療必要数とは、一人の患者の治療効果を確認するためには、その治療を何人に施す必要があるのかを表す値であり、絶対リスク減少率の逆数で表される。よって、治療必要数の逆数は、「絶対リスク減少率」である。