第101回薬剤師国家試験

◆問228-229

56歳女性。パーキンソン病及び慢性胃炎で治療中のため、保険薬局に処方箋を持参した。処方1を継続服用していたが、振戦が改善されないため、本日より処方2が追加された。薬剤師は服薬指導の際に、患者にチーズを食べすぎないように指導した。
101回問228-229画像1

◆ 問228


◆ 問229

チーズの中の成分が問題となる理由として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
  • この食品成分が、胃に障害を与え胃炎を悪化させる。
  • この食品成分が、処方された薬物の代謝酵素を阻害する。
  • この食品成分が、処方された薬物の代謝酵素の発現を誘導する。
  • この食品成分が、処方された薬物の消化管からの吸収を阻害する。
  • 処方された薬物が、この食品成分を代謝する酵素を阻害する。
  • 処方された薬物が、この食品成分を代謝する酵素の発現を誘導する。

◆ 問228

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:3


本日追加されたセレギリン塩酸塩は、モノアミンオキシダーゼB(MAOB)阻害作用を有するため、チーズに含まれるチラミンの分解を抑制する。チラミンは、交感神経刺激作用を有していることから、チラミンが体内に蓄積すると高血圧、頭痛、吐き気などの症状を呈する。

◆ 問229

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:5


問228参照