第101回薬剤師国家試験

◆ 問32

高血圧症治療薬の作用機序でないのはどれか。1つ選べ。
  • レニン阻害
  • アンギオテンシン変換酵素阻害
  • アルドステロン受容体遮断
  • アドレナリンα1受容体刺激
  • アドレナリンα2受容体刺激

◆ 問32

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:4


1 作用機序である
レニン阻害薬は、アンギオテンシノーゲンからアンギオテンシンⅠへの変換を阻害し、アンギオテンシンⅠ及びアンギオテンシンⅡの濃度を低下させ、血管収縮を抑制する。
2 作用機序である
アンギオテンシン変換酵素阻害薬は、アンギオテンシンⅠからアンギオテンシンⅡへの変換に関わる酵素を阻害し、血管収縮を抑制する。
3 作用機序である
アルドステロン受容体遮断薬は、アルドステロンの作用を競合的に阻害し、Na−K交換系を抑制することにより、血圧降下作用を示す。
4 作用機序ではない
アドレナリンα1受容体刺激薬は、血管平滑筋に存在するアドレナリンα1受容体を刺激し、血管収縮作用を示す。
5 作用機序である
アドレナリンα2受容体刺激薬は、延髄血管運動中枢に存在するアドレナリンα2受容体を刺激し、交感神経の緊張を低下させ、血圧降下作用を示す。