第102回薬剤師国家試験

◆ 問127

下表は、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)」において、ある1つの類型に分類される感染症の特徴及び主な対応・措置を示したものである。この類型に分類される感染症はどれか。2つ選べ。
102回問127画像1
  • 腸管出血性大腸菌感染症
  • 中東呼吸器症候群(MERS)
  • ジカウイルス感染症
  • クロイツフェルト・ヤコブ病
  • デング熱

◆ 問127

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:3、5


「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)」においては、危険度と特徴に応じて感染症を1~5類感染症に分類している。本設問の表にある感染症の特徴及び主な対応・措置については、4類感染症を示すものである。設問の感染症のうち、4類感染症に該当するものは、ジカウイルス感染症、デング熱である。

1 誤

腸管出血性大腸菌感染症は3類感染症に分類される。

・3類感染症の特徴

感染力、罹患した場合の重篤性等に基づく総合的な観点からみた危険性が高くないが、特定の職業への就業によって感染症の集団発生を起こし得る感染症

・3類感染症の主な対応・措置

特定職業への就業制限、消毒等の対物処置

2 誤

中東呼吸器症候群(MERS)は2類感染症に分類される。

・2類感染症の特徴

感染力、罹患した場合の重篤性等に基づく総合的な観点からみた危険性が高い感染症

・2類感染症の主な対応・措置

状況に応じて入院、疑似症患者および無症候病原体保有者を患者として対応、特定職種への就業制限、消毒等の対物措置

3 正

前記参照

4 誤

クロイツフェルト・ヤコブ病は5類感染症に分類される。

・5類感染症の特徴

国が感染症の発生動向調査を行い、その結果等に基づいて必要な情報を一般国民や医療関係者に提供・公開していくことによって、発生・拡大を防止すべき感染症

・5類感染症の主な対応・措置

感染症の発生状況の収集・分析とその結果の公開、提供を行う

5 正

前記参照