第102回薬剤師国家試験

◆ 問130

グルタチオン抱合に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 基質の求核性部位にグルタチオンが結合する。
  • この反応を触媒する酵素は、グルタチオンペルオキシダーゼである。
  • この抱合反応の後に起こるメルカプツール酸の生成には、アセチル抱合が関与する。
  • アセトアミノフェンの代謝的活性化に関与する。
  • 1,2−ジブロモエタンの代謝的活性化に関与する。

◆ 問130

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:3、5


1 誤

グルタチオン抱合では、基質(主にハロゲンやニトロ基などの電子求引基やエトポシドを持つ基質)の求電子部位にグルタチオンS-転移酵素(グルタチオンS-トランスフェラーゼ)の触媒作用によりグルタチオンが結合する。

2 誤

1参照

3 正

グルタチオン抱合により生成したグルタチオン抱合体は、加水分解を受けシステイン抱合体となり、その後アセチル抱合を受けメルカプツール酸となる。

4 誤

グルタチオン抱合は、アセトアミノフェンの解毒に関与する。

5 正

1,2-ジブロモエタンは、グルタチオン抱合により代謝的活性化を受けエピスルホニウムイオンとなる。