第102回薬剤師国家試験

◆問212-213

70歳女性。下記の生薬を含む漢方エキス細粒(釣藤散)の処方箋を持って薬局に来局した。なお、処方量は常用量である。
102回問212-213画像1

◆ 問212


◆ 問213

釣藤散の構成生薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • チョウトウコウは、アルカロイドであるヒルスチンを含有する。
  • セッコウは、天然の含水硫酸カルシウムである。
  • ショウキョウは、辛味成分であるリモニンを含有する。
  • ボウフウは、フラボノイドであるアコニチンを含有する。
  • カンゾウは、ジテルペンサポニンであるグリチルリチン酸を含有する。

◆ 問212

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1、3


釣藤散(チョウトウサン)の添付文書の「効能又は効果」には「慢性に続く頭痛で中年以降、または高血圧の傾向のあるもの」と記載されているため、この患者の症状又は疾患は、頭痛、高血圧であると考えられる。

◆ 問213

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1、2


1 正

チョウトウコウは、有効成分としてアルカロイドであるヒルスチンを含有する。

2 正

セッコウは、有効性分として天然の含水硫酸カルシウムを含有する。

3 誤

ショウキョウは、辛味成分であるジンゲノールを含有する。

4 誤

ボウフウは、クマリン誘導体(フラキシジンなど)を含有する。

5 誤

カンゾウは、トリテルペンサポニンであるグリチルリチン酸を含有する。