第102回薬剤師国家試験

◆ 問331

53歳男性。頭頸部に扁平上皮がんが見つかり、以下のレジメンに従い化学療法を受けることになった。
102回問331画像1
この化学療法において用量規制因子でないのはどれか。1つ選べ。
  • 腎障害
  • 嘔吐
  • 骨髄抑制
  • 下痢
  • 脱毛

◆ 問331

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:5


多くの抗がん剤では用量規制因子(用量をこれ以上増やすことができない理由となる因子)が定められている。今回処方されているシスプラチン、フルオロウラシルの用量規制因子を以下に示す。

・シスプラチンの用量規制因子

腎障害、悪心・嘔吐、骨髄抑制、神経障害など

・フルオロウラシルの用量規制因子

骨髄抑制、激しい下痢、口内炎など

なお、脱毛については両薬剤を使用することにより現れることがあるが、治療終了後改善するため、用量規制因子ではない。