第103回薬剤師国家試験

◆ 問132

以下に構造を示す2-アセチルアミノフルオレンの代謝と発がんに関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
103回問132画像1
  • 2–アセチルアミノフルオレンはCYP3A4によりN−水酸化体に代謝される。
  • N–水酸化体はアセチル化されて解毒される。
  • N–水酸化体のアセチル化反応において、窒素原子にアセチル基が付加する。
  • N–水酸化体は硫酸抱合を介して代謝的活性化を受け、ニトレニウムイオンが生成する。
  • N–水酸化体から生じるメチルカチオンが、DNAに共有結合することにより、発がんに関わる。

◆ 問132

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:4


<2−アセチルアミノフルオレンの代謝活性化>
103回問132画像1

1 誤
2–アセチルアミノフルオレンはCYP1A2によりN−水酸化体に代謝される。

2 誤
N−水酸化体はアセチル化、硫酸抱合を介して代謝活性化を受け、ニトレニウムイオンが生成する。

3 誤
N–水酸化体のアセチル化反応において、酸素原子にアセチル基が付加する。

4 正

5 誤
N–水酸化体から生じるニトレニウムイオンが、DNAに共有結合することにより、発がんに関わる。