第103回薬剤師国家試験

◆ 問137

水道原水の塩素要求量を求めるためには、純水及び試料に同量の次亜塩素酸塩を添加し、暗所で一定時間放置後にジエチル-p-フェニレンジアミン(DPD)法によって残留塩素を比色定量したところ、表の結果が得られた。この結果から求められるこの水道原水の塩素消費量(mg/L)と塩素要求量(mg/L)として、最も適切な数値の組合せはどれか。1つ選べ。
103回問137画像1
103回問137画像2

◆ 問137

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2


塩素消費量:初めて残留塩素(遊離および結合残留塩素)が認められる塩素注入量

塩素要求量:初めて遊離残留塩素が認められる塩素注入量

表より、試料の残留塩素は塩素注入量0.40~0.60の間で上昇していることから、塩素消費量は0.40~0.60の間にあり、また、試料の遊離残留塩素は塩素注入量1.00~1.20の間で上昇していることから、塩素要求量は1.00~1.20の間にあると考えられる。よって、最も適切な数値の組合せは選択肢2である。