第103回薬剤師国家試験

◆問234-235

 2月のインフルエンザが流行っている時期に、6歳の娘が体調を崩したと母親が薬局を訪れた。患者は、咳が出て、38.0℃の熱があり、筋肉痛と倦怠感を訴えているとのことであった。

◆ 問234

 薬局の薬剤師の対応として適切なのはどれか。2つ選べ。
  • アスピリンを解熱鎮痛成分として含有する一般用医薬品を販売した。
  • インフルエンザの疑いがあるとして、医療機関への受診勧奨を行った。
  • 半年前に近隣の医療機関から本人に処方された風邪薬を服用するように指導した。
  • 筋肉痛を緩和するために、一般用医薬品のジクロフェナク貼付剤を販売した。
  • 高熱が続くと脱水症状を起こすことがあるので、水分補給に努めるように指導した。

◆ 問235


◆ 問234

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2、5


 本症例では、インフルエンザが流行している時期に38.0℃の高熱を呈していることから、本患者はインフルエンザに罹患している可能性がある。そのため、一般用医薬品を販売するのではなく、受診して今の状態に合った薬を処方してもらう必要がある。

◆ 問235

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2


1 正しい

2 誤っている
インフルエンザは飛沫感染及び接触感染する。インフルエンザの接触感染を予防するため、手指を塩化ベンザルコニウム溶液で消毒することは有効である。

3 正しい
新型インフルエンザとは、季節性インフルエンザと抗原性が大きく異なったインフルエンザであって、一般に国民が免疫を獲得していないことから、全国的かつ急速なまん延により国民の生命および健康に重大な影響を与えるおそれがあると認められるものをいう。

4 正しい

5 正しい