第103回薬剤師国家試験

◆問324-325

85歳女性。独居。かかりつけ医を受診し、処方箋を持って薬局を訪れた。薬剤を受け取って帰宅後にこの女性から薬局に電話があり、「薬を飲んだあと首のまわりが赤くなってきた」とのことだった。

◆ 問324

薬剤師が行う対応として、優先度が高いのはどれか。2つ選べ。
  • 市販の湿疹用軟膏の手持ちがあれば使用するよう助言する。
  • 息苦しさや唇の腫れなどいつもと違う感じがないか確認する。
  • 不安に対し時間をかけてカウンセリングを行う。
  • 明日まで様子を見るよう助言をする。
  • 副作用以外の可能性を探るための質問をする。

◆ 問325


◆ 問324

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2、5


本患者は「薬を飲んだあと首のまわりが赤くなってきた」と訴えていることから、薬による副作用が現れている可能性があると推察される。薬の副作用が現れている可能性がある場合には、原疾患によるものか、軽微な副作用か、重度の副作用かを判断するために以下のことを確認する。

服用した薬、服用量、現在の状態、服用後の時間、原疾患 等

また、本患者に現れている症状から、薬疹や血管浮腫が疑われるため、息苦しさや唇の腫れについて確認し、それらの症状が現れている場合には呼吸困難に陥る可能性があるので受診するように説明する。

◆ 問325

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:3、5


1 適切である
患者に対応する際には、同情するのでなく、共感的態度で対応する必要がある。
共感:相手の感じていることをできる限り同じように感じようとすること

2 適切である

3 適切でない
解説1参照

4 適切である

5 適切でない
患者が自由に話しやすいようにするためには、「開いた質問」をする。
開いた質問:患者が自由に答えることができる質問
閉じた質問:「はい・いいえ」、「数値」で答えることができる質問