第103回薬剤師国家試験

◆ 問65

重症筋無力症に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
  • アセチルコリンに対する自己抗体が産生される。
  • 20代から40代の女性に好発する。
  • 筋力低下に日内変動がある。
  • 副腎皮質ステロイド薬による治療が行われる。
  • 重症例では、呼吸筋麻痺を起こす。

◆ 問65

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1


1 誤っている
重症筋無力症では、神経接合部のニコチン性アセチルコリン受容体に対する自己抗体(抗アセチルコリン受容体自己抗体)が産生される。

2 正しい

3 正しい
本症では、筋肉低下に日内変動がみられ、特に午後から夕方にかけて筋力低下が現れやすくなる。

4 正しい
本症の治療には、副腎皮質ステロイド、免疫抑制薬、コリンエンテラーゼ阻害薬が用いられる。

5 正しい
本症の重症例では、呼吸筋が障害されることにより、呼吸麻痺を起こすことがある。
なお、本症の症状としては、筋力低下による眼瞼下垂、嚥下困難、構音障害がみられることがある。