第104回薬剤師国家試験
◆ 問130
アルコールの中毒と代謝に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。-
エタノールの代謝によって生じるアセトアルデヒドにより、頭痛や悪心、嘔吐などが引き起こされる。
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欧米人に比べて、日本人ではアルデヒド脱水素酵素(ALDH)の活性が低い人の割合が高い。
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アルコール依存症の患者は、ウェルニッケ脳症などのビタミンB1欠乏症を起こすことがある。
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メタノールの眼毒性は、メタノールがギ酸に代謝されることによって低減される。
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メタノール中毒患者の治療にエタノールが用いられることがある。
◆ 問130
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解:4
1 正しい
エタノールの代謝によって生じるアセトアルデヒドが、頭痛や悪心、嘔吐を引き起こすことがある。
2 正しい
日本人などのモンゴロイド系の人々は、欧米人に比べて、アルデヒド脱水素酵素(ALDH)の活性が低いとされている。
3 正しい
アルコール依存症患者は、食事をおろそかにし、アルコールばかりを摂取するため、栄養失調によるウェルニッケ脳症(症状:意識障害、眼球運動の異常、運動失調)などのビタミンB1欠乏症を起こしやすい。
4 誤っている
メタノールの眼毒性は、メタノールがギ酸に代謝されることにより誘発されるため、メタノールがギ酸に代謝されてもメタノールの眼毒性は低減されない。
5 正しい