第104回薬剤師国家試験

◆ 問157

制吐薬の作用機序に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • アプレピタントは、嘔吐中枢及び迷走神経終末のタキキニンNK1受容体を遮断することで制吐作用を示す。
  • メトクロプラミドは、CTZ(化学受容器引き金帯)のドパミンD2受容体を遮断することで制吐作用を示す。
  • ジフェンヒドラミンは、嘔吐中枢のヒスタミンH1受容体を刺激することで制吐作用を示す。
  • プロメタジンは、迷走神経終末のドパミンD2受容体を遮断することで制吐作用を示す。
  • ラモセトロンは、消化管内在神経叢のセロトニン 5−HT4受容体を遮断することで胃運動を抑制し、制吐作用を示す。

◆ 問157

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1、2


1 正
アプレピタントは、タキキニンNK1受容体を選択的に遮断し、抗悪性腫瘍薬の副作用である遅発性の悪心・嘔吐を抑制する。

2 正

3 誤
ジフェンヒドラミンは、嘔吐中枢のヒスタミンH1受容体を遮断することで制吐作用を示す。

4 誤
プロメタジンは、嘔吐中枢のヒスタミンH1受容体を遮断することで制吐作用を示す。

5 誤
ラモセトロンは、迷走神経終末のセロトニン 5−HT3受容体を遮断することで制吐作用を示す。