第104回薬剤師国家試験

◆ 問158

抗C型肝炎ウイルス薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • オムビタスビルは、非構造タンパク質(NS)5Aを阻害する。
  • パリタプレビルは、NS3/4Aプロテアーゼを阻害する。
  • アスナプレビルは、NS5Bポリメラーゼを阻害する。
  • テラプレビルは、逆転写酵素を阻害する。
  • レジパスビルは、キャップ依存性エンドヌクレアーゼを阻害する。

◆ 問158

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1、2


1 正
オムビタスビルは、非構造タンパク質(NS)5Aを阻害することで、C型肝炎ウイルス(HCV)の複製を阻害する。 なお、NS5Aは、膜に結合しているリン酸タンパク質であり、その機能は十分に判明していないが、ウイルスRNA複製に重要な役割を果たしている考えられている。

2 正
パリタプレビルは、NS3/4Aプロテアーゼを阻害することで、HCVの複製に必要なタンパク質の合成を阻害する。

3 誤
アスナプレビルは、NS3/4Aプロテアーゼを阻害することで、HCVの複製に必要なタンパク質の合成を阻害する。なお、NS5Bポリメラーゼを阻害する薬として、抗HCV薬であるソホスブビルがある。

4 誤
テラプレビルは、NS3/4Aプロテアーゼを阻害することで、HCVの複製に必要なタンパク質の合成を阻害する。なお、逆転写酵素を阻害する薬として、抗HBV薬・抗HIV薬であるラミブジンがある。

5 誤
レジパスビルは、NS5Aを阻害することでHCVの複製を阻害する。なお、キャップ依存性エンドヌクレアーゼを阻害するとして、抗インフルエンザウイルス薬であるバロキサビル マルボキシルがある。