第104回薬剤師国家試験

◆ 問168

体内動態が線形 1-コンパートメントモデルに従う薬物の経口投与に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。 なお、ka及びkelは、それぞれ吸収速度定数及び消失速度定数を表し、t は投与後の時間を表す。
  • バイオアベイラビリティが一定であるとき、最高血中濃度は投与量の平方根に比例する。
  • 最高血中濃度到達時間は投与量に依存しない。
  • 血中濃度時間曲線下面積(AUC)はkaに比例する。
  • 血中濃度は、A(e-kel・t +e-ka・t)(A:濃度の単位で表される定数)で表される。
  • ka≫kelのとき、血中濃度推移の消失相から得られる消失半減期はln2/ kelで表される。

◆ 問168

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2、5


1 誤
バイオアベイラビリティが一定であるとき、最高血中濃度は投与量に比例する。
104回問168画像1

2 正
最高血中濃度到達時間は、吸収速度定数及び消失速度定数に依存するが、投与量には依存しない。
104回問168画像2

3 誤
経口投与時のAUCは下記の式で表されることから、kaに無関係である。
104回問168画像3

4 誤
血中濃度は、A(ekel・teka・t)(A:濃度の単位で表される定数)で表される。
104回問168画像4

5 正