第104回薬剤師国家試験

◆ 問187

メタアナリシスに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • データベースで検索された全ての文献を解析に用いる。
  • 複数の研究で示された効果量を統計学的に統合する際は、相乗平均を用いる。
  • 結果を図示する際に、フォレストプロットを用いる。
  • 統計学的に有意な結果を得た研究は掲載されやすいということから生じるバイアスを、出版バイアスという。
  • エビデンスレベルは、無作為化比較試験より低い。

◆ 問187

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:3、4


1 誤
メタアナリシスを行う際、データベースで検索された全ての文献を解析するのでなく、研究内容が妥当であるか、研究内容が適合するかなどを確認し、信用できるデータを解析に用いる。

2 誤
複数の研究で示された効果量を統計学的に統合する際は、相乗平均や相加平均を用いず、相対危険度やオッズ比を用いる。

3 正
フォレストプロットについては、第99回問303を確認

4 正
統計学的に有意な結果を得た研究は掲載されやすく、有意でない結果を得た研究は掲載されにくいことから、出版されたデータをもとに総合評価する際、統合結果に偏り(バイアス)が生じることがある。このバイアスを出版バイアスという。

5 誤
メタアナリシスのエビデンスレベルは、無作為化比較試験よりも高い。

参考:エビデンスレベル
無作為化比較試験のメタアナリシス>無作為化比較試験(ランダム化比較試験)>無作為化されていない比較試験(非ランダム化比較試験)>コホート研究>症例対照研究>症例報告>専門家の意見