第104回薬剤師国家試験

◆問320-321

 土曜日の夕方遅くに30歳代の男性旅行者が薬局を訪れ、今朝より胸やけがあり、みぞおち辺りが少し痛いため薬が欲しいと相談した。薬剤師が話を聞くと、以前にも似た症状があり、その時は受診し処方薬を服用して改善したということであった。その内容が携帯していたお薬手帳に記録されていた。明後日の月曜日には地元に戻るとのことであった。
104回問320-321画像1

◆ 問320


◆ 問321

 今回販売する医薬品について説明している時に、「第一類医薬品」とはどういうものかという質問があった。その際の薬剤師の説明として適切なのはどれか。2つ選べ。
  • 一般用医薬品は、第一類医薬品と第二類医薬品の二つに分類されています。
  • 一般用医薬品の中で、副作用等その使用に関し特に注意が必要なものです。
  • 登録販売者又は薬剤師が販売しなければならないものです。
  • 販売時に適正な使用のために必要な情報について書面を用いて説明することが必要なものです。
  • インターネットでは買うことができないものです。

◆ 問320

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:3、5


1 適切である
 本剤は、3日間服用しても症状の改善がみられない場合、服用を止めて、医師または薬剤師に相談することとされている。

2 適切である
 お薬手帳とは、薬を適正に使用するために必要な情報(服用歴、副作用歴、アレルギー歴、服用中のサプリメント、一般用医薬品など)を記載している手帳のことである。販売したOTC薬に関する情報をお薬手帳に記載することは適切であるといえる。

3 適切ではない
 本剤は、症状が治まった場合、継続して服用しないこととされている。

4 適切である

5 適切ではない
 本剤は第一類医薬品であるため、販売した際、販売記録(品名、数量、販売日時、販売・情報提供を行った薬剤師の氏名、購入者が情報提供等の内容を理解した旨の確認などを記録したもの)を作成しなければならない。

◆ 問321

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2、4


1 誤
 一般用医薬品は、第一類医薬品、第二類医薬品、第三類医薬品の三つに分類される。

2 正
 第一類医薬品は、以下のように規定されている。
・その使用に関して副作用や作用の強さなど特に注意が必要なもの

3 誤
 第一類医薬品を販売する際、薬剤師が購入希望者に対し書面またはタブレット端末などを用いて医薬品に関する情報を提供する必要がある。

4 正

5 誤
 第一類医薬品は、インターネット販売(特定販売)することができる。