第104回薬剤師国家試験

◆ 問344

薬剤師が ICU に常駐して業務を行うため、汎用される医薬品について注意点をまとめることにした。その内容として適切なのはどれか。2つ選べ。
  • 服薬アドヒアランスが1点上昇すると、LDL−C値は約6.6 mg/dL 減少する。
  • 適切な運動を維持するとLDL−C値が上昇する。
  • 喫煙や飲酒の制限をすると、HDL−C値が上昇する。
  • 良好な食事バランスを維持すると、「LDL−C値/HDL−C値」が小さくなる。
  • トリグリセリド値を改善するには、高脂質食品の制限の方が服薬アドヒアランスよりも効果が大きい。

◆ 問344

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:1、3


集中治療室(ICU)において、プロポフォールは人工呼吸中の鎮静目的で用いられるが、小児に対して使用することは禁忌であるため、小児の人工呼吸中鎮静には投与できない。

2 誤
抗血栓薬の休薬期間は薬剤ごとに異なるが、ICU入室中でも再開することは可能である。

3 正
アドレナリン注射剤は、心停止の補助治療に用いられる。

4 誤
ICUにおいて、PPIはストレス潰瘍による消化管出血の予防目的で用いられる。ただし、ストレス潰瘍による消化管出血のリスクが高い患者に対してのみ行うため、常に投与するわけではない。

5 誤
モルヒネ塩酸塩注射液は麻薬であり、麻薬を保管している金庫に麻薬以外の医薬品(覚せい剤を除く)を保管してはならない。そのため、麻薬でも覚せい剤でもないロクロニウム臭化物注射液はモルヒネ塩酸塩注射液と同じ金庫に保管してはならない。