第105回薬剤師国家試験

◆ 問110

骨の成長とリモデリングに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • 骨基質の生成に必要なコラーゲンは、主に骨細胞から分泌される。
  • 骨芽細胞は、アルカリホスファターゼの作用により、石灰化に必要なリン酸の局所濃度を上昇させる。
  • 破骨細胞は、骨基質を分解する働きをもつ。
  • エストロゲンは、思春期において骨芽細胞の働きを抑制する。
  • カルシトニンは、破骨細胞を活性化する

◆ 問110

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2、3


1 誤

骨基質の生成に必要なコラーゲンは、骨芽細胞から分泌される。

2 正

骨芽細胞膜に存在するアルカリホスファターゼは、リン酸化合物を分解する作用を有しており、石灰化に必要なリン酸の局所濃度を上昇させる。

3 正

破骨細胞は、リソソームや酸性ホスファターゼにより骨基質を分解する。

4 誤

エストロゲンは、骨芽細胞の働きを促進する共に破骨細胞の働きを抑制する。

5 誤

カルシトニンは、破骨細胞の働きを抑制し、骨吸収を抑制する。