第105回薬剤師国家試験

◆ 問131

予防接種法に定める定期予防接種に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • B型肝炎の予防接種は、生後12ヶ月までの間に1回のみ接種する。
  • 4種混合ワクチンであるDPT–IPVは、ジフテリア、百日咳、破傷風及びポリオ(急性灰白髄炎)の予防に用いられる。
  • 2019年以降、風しんワクチン接種の公費助成の対象者を拡大したのは、近年の風しんの流行及び先天性風しん症候群の報告数の増加によるものである。
  • 水痘の予防接種を受けた場合、日本脳炎の予防接種は翌日であれば受けることができる。
  • 肺炎球菌感染症は、小児及び高齢者の個人予防を主な目的とするB類疾病に位置付けられている。

◆ 問131

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:2、3


1 誤
B型肝炎の予防接種は、生後12ヶ月までの間に3回接種する必要がある。

2 正

3 正
2019年以降、風しんワクチン接種の公費助成の対象者を「1962年4月2日〜1979年4月1日生まれの男性」に拡大したのは、①、②によるものである。
①:40歳代前後の男性の多く発症していること
②:妊婦は風しんワクチンを接種できないため、風しんの母子感染による先天性風疹症候群を防止するためには、家族、職場などで妊婦と接する可能性のある者がワクチンを接種しておくことが重要である

4 誤
水痘ワクチン接種後4週間経過後、他のワクチン(BCG、日本脳炎、おたふくなど)を接種することができる。

5 誤
肺炎球菌感染症において、小児に対する予防接種は、定期A類疾病予防接種に位置付けられており、高齢者に対する予防接種は、定期B類疾病予防接種に位置付けられている。