第105回薬剤師国家試験

◆ 問145

患者とのコミュニケーションギャップを防ぐための医療従事者の対応として、適切でないのはどれか。1つ選べ。
  • 患者が質問しやすいように、双方向のコミュニケーションを心がける。
  • 一般に知られていない専門用語は、わかりやすい日常用語に言い換える。
  • 患者の年齢や理解度に合わせて、話すスピードや声の大きさに配慮する。
  • 患者が落ち着いて話せるように、プライバシーが守られる場所を用意する。
  • 医療従事者の都合で、一度に全ての情報を伝える。

◆ 問145

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:5


患者とのコミュニケーションギャップとは、医療従事者と患者との間で、理解の仕方、情報不足などにより、話が食い違うことによる双方の認識がずれてしまうことをいう。コミュニケーションギャップを防ぐための医療従事者の対応として適切なものと不適切なものの具体例を以下に示す。

【適切な対応】
・双方向のコミュニケーションを心がける。
(双方向のコミュニケーションを心がけることで、患者との信頼関係を構築し、お互いに情報を認識することができる。)
・専門用語を日常用語に言い換えて伝える。
(専門用語は患者が理解できない可能性があるため、分かりやすい日常用語に言い換える必要がある。)
・患者の年齢や理解度に合わせて、話すスピードや声の大きさに配慮する。
(例えば、患者が高齢者だとすると耳が遠くなっている可能性があるため、ゆっくり大きな声で話さないと患者は理解できなくなる。)
・患者が落ち着いて話せるようにプライバシーが守られる場所を用意する。

【不適切な対応】
・医療従事者の都合で、一度に全ての情報を伝える。
(患者は一度に全ての情報を伝えられると理解ができなくなり、医療従事者と上手くコミュニケーションが取れなくなる原因になる。)