第105回薬剤師国家試験

◆ 問162

抗ヒト免疫不全ウイルス(HIV)薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
  • アタザナビルは、非ヌクレオシド系薬であり、逆転写酵素を阻害する。
  • アバカビルは、HIVプロテアーゼを阻害する。
  • ドルテグラビルは、HIV インテグラーゼを阻害する。
  • マラビロクは、C–C Chemokine Receptor 5(CCR5)を遮断する。
  • リルピビリンは、RNA ポリメラーゼを阻害する。

◆ 問162

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:3、4


1 誤
アタザナビルは、HIVプロテアーゼの活性部位に結合し、ウイルスタンパク質の産生を抑制する。

2 誤
アバカビルは、HIV感染細胞内で三リン酸化体となり、逆転写酵素を阻害し、RNAからDNAの合成を阻害することによりウイルス増殖を抑制する。

3 正

4 正

5 誤
リルピビリンは、HIV–1の逆転写酵素の活性部位の近くにある疎水性ポケットに結合し、酵素活性を阻害する。