第105回薬剤師国家試験

◆問314-315

40歳男性。自営業。アトピー性皮膚炎の治療のため、かかりつけの薬局を利用している。この度、市から通知された特定健康診査を受け、下記の検査結果を持って来局した。
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この検査結果を踏まえて、医師から禁煙を強く勧められたとのことであった。

◆ 問314


◆ 問315

 薬剤師が「禁煙をサポートしましょうか」と声をかけたところ、「禁煙は初めてだけどやってみます」と回答があった。この男性への薬剤師の対応として、適切でないのはどれか。1つ選べ。
  • 禁煙開始日を決めるよう伝える。
  • タバコを吸いたくなったときの対策について一緒に考える。
  • 定期的にフォローアップを行う。
  • タバコには離脱症状がないと伝える。
  • 公的医療保険を使って禁煙外来での治療が受けられる場合があると伝える。

◆ 問314

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:4


高齢者の医療の確保に関する法律(高齢者医療確保法)において、特定健康診査等基本指針が規定されている(第十八条)。

厚生労働大臣は、特定健康診査(糖尿病その他の政令で定める生活習慣病に関する健康診査をいう。)及び特定保健指導(特定健康診査の結果により健康の保持に努める必要がある者として厚生労働省令で定めるものに対し、保健指導に関する専門的知識及び技術を有する者として厚生労働省令で定めるものが行う保健指導をいう。)の適切かつ有効な実施を図るための基本的な指針を定めるものとする。

◆ 問315

◆領域・タグ

◆正解・解説

正解:4


1 適切
本患者に「禁煙開始日を決めるよう伝える」ことは薬剤師の対応として適切である。

2 適切
本患者に「タバコを吸いたくなったときの対策について一緒に考える」ことは薬剤師の対応として適切である。

3 適切
本患者に「定期的にフォローアップを行う」ことは薬剤師の対応として適切である。

4 不適切
タバコに含まれるニコチンは、イライラ、眠気、頭痛などなどの離脱症状を引き起こすことがあり、そのため、本患者にニコチン離脱症状の対策などのフォローをすることが薬剤師の対応として適切である。

5 適切
以下の条件を満たすことにより、医療保険による禁煙外来での治療を受けることができる。

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