第106回薬剤師国家試験
◆ 問128
図は、体重 70 kg の男性がグルコース 100 g を摂取後に絶食した場合の血中グルコース濃度に基づいた理論的なグルコース消費量の経時変化を示している。図の縦軸はグルコース消費量を、横軸はグルコース摂取後の時間経過をステージⅠ~Ⅳ に分けて示している。「 A 」及び「 B 」は血中グルコースの供給源を示す。この図に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
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「 A 」は、グリコーゲンである。
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「 B 」は、糖新生であり、ステージⅡ、Ⅲでは筋肉においてタンパク質が分解されて生じたアラニンが肝臓に運ばれて起こる。
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ステージⅢ、Ⅳでは、脂肪組織中のトリアシルグリセロールが血中に放出され、血中トリアシルグリセロール濃度が上昇する。
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ステージⅣでは、脳でケトン体がエネルギーとして利用される。
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ステージⅣでは、肝臓だけでなく腎臓においても糖新生が亢進する。
◆ 問128
◆領域・タグ
◆正解・解説
正解:3
1 正しい
摂取したグルコースが消費された後、肝臓にあるグリコーゲン由来のグルコースが消費される。
2 正しい
肝臓にあるグリコーゲン由来のグルコースが消費されるとともに、ステージⅡ、Ⅲでは筋肉においてタンパク質が分解されて生じる糖原性アミノ酸が肝臓に運ばれて糖新生が行われる。
3 誤っている
ステージⅢ、Ⅳでは、脂肪組織でトリアシルグリセロールがリパーゼによる分解を受け、その際生成する脂肪酸が血液中に放出される。
4 正しい
ステージⅣでは、脂肪酸のβ酸化により生成したアセチルCoAからケトン体が生成され、それらが主に心臓、脳でエネルギー源として利用される。
5 正しい
ステージⅣ(長期飢餓状態)では、肝臓で糖新生が起こるとともに腎臓でも糖新生が亢進する。